店での買い物 [2021.9.30]

    ロシアの店で買い物をするときは、日本ではありえない光景を目にすることになる。モスクワなど観光地では最近はほとんどなくなったが、地方に行くと今でもソヴィエトの習慣を大切に守っている店員がまだ多い。


投げられる商品

     ロシアの店では、会計の方法は2つある。一つはレジで店員に直接会計をしてもらう方法。もう一つはセルフレジで完全に自分で会計を済ませる方法だ。私たちが注意すべきなのは前者、店員にやってもらうときだ。流れとしては商品を置いて、バーコードを読んでもらい、置かれた商品を袋に入れるという、日本でもお馴染みのものだ。だが日本と全く同じというわけには当然いかない。買い物カゴに入れたままレジの台の上に置いてはいけない。客が自分で商品をカゴから出し、台に直接置く。カゴはすぐそばにあるとも限らないカゴ入れに置きに行く。台に商品を並べるとき、自分の前後の客の商品と混ざらないよう、レジに置いてある棒で仕切る。棒を使わず間隔を空けて置くというのでは意味がない。「棒で仕切っとけよ」と言わんばかりの表情を浮かべて「エータ ヴァーシー?(これはあなたの?)」と必ず聞いてくる。続いて「パケット ヌージェン?(袋はいる?)」と聞いてくる。店員がバーコードを読み取ってからが日本人にとっては見所だ。まず袋が台に置かれる。客ます袋を拾って広げ、レジの先で袋を持って待ち構える。店員は読み取った商品を放り投げる。さっと袋に入れていかないと次から次へと買った商品が投げ飛ばされてくる。あたふたしていると周りの客の視線が痛い。「何をそんなチンタラしているんだ。さっさと入れて金を払え」とでも言わんばかりの目で見られてしまう。自分がロシアのシステムにまだ慣れていないと実感する瞬間だ。



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